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おまへたちの罪はこの世界を包む大きな徳の力にくらべれば太陽の光とあざみの棘のさきの小さな露のやうなもんだ。なんにもこはいことはない。
宮沢賢治 / ひかりの素足 ページ位置:80% 作品を確認(青空文庫)
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大違い・大差
無駄・無意味・無価値
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......の人はみんなに云ひました。その大きな瞳 は青い蓮 のはなびらのやうにりんとみんなを見ました。みんなはどう云ふわけともなく一度に手を合わせました。 「こはいことはない。おまへたちの罪はこの世界を包む大きな徳の力にくらべれば太陽の光とあざみの棘のさきの小さな露のやうなもんだ。なんにもこはいことはない。」 いつの間にかみんなはその人のまはりに環 になって集って居りました。さっきまであんなに恐ろしく見えた鬼どもがいまはみなすなほにその大きな手を合せ首を低く垂れて......
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微妙に じゃない。 大幅に だ。収拾不可能なほどにだ。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
十日前とくらべたらまるで赤ん坊と兵隊だ。
宮沢賢治 / セロ弾きのゴーシュ
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土中にある金剛石 の日を受けて光らぬと同じ事
夏目漱石 / 吾輩は猫である
銀幕と観衆を喪失 した活動写真機と同様の無意義なものになってしまう
夢野久作 / ドグラ・マグラ
嵐の前の一片の紙切れにすぎないような無意味
高橋 和巳 / 捨子物語 amazon
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すべてが活動写真を見ているようで
夢野久作 / あやかしの鼓
彼は恐怖が不意に襲ってくるのを待っていたが、ふしぎに恐怖はまだ心の 何処 からも 湧いてこなかった。拷問や死も少しの実感も伴わない。まるで雨の日に陽のあたる遠い丘を思うような気持で彼はこれからの事を考えた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
妊娠していることとお腹に赤ん坊がいることは、無関係であるかのように振る舞っている。だからわたしにも、赤ん坊が手触りのあるものとは思えない。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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この別館というのがまた奇妙な代物ではあったが、少くともそれには一貫したテーマが感じられた。「思想の相反性」とでもいうべきものである。一頭の驢馬が左右に同量のかいばを置かれて、どちらから食べ始めればいいのかを決めかねたまま餓死しつつあるといった類いの哀しみがそこには漂っていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
百獣の中 でもっとも聡明なる大象と、もっとも貪婪 なる小豚と結婚するようなものだ。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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