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うすら冷たくほのぼのとした河明りが、障子にうつるこの室
岡本かの子 / 河明り ページ位置:99% 作品を確認(青空文庫)
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室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......この際二人に最も必要である。場合によってはと考えて、初から娘の旅券には暹羅 、安南、ボルネオ、スマトラ、爪哇 への旅行許可証をも得させてあったのが、幸だった。 私はうすら冷たくほのぼのとした河明りが、障子にうつるこの室に座りながら、私の最初のプランである、私の物語の娘に附与すべき性格を捕捉 する努力を決して捨ててはいない。芸術は運命である。一度モチーフに絡 まれたが最後、捨てよう......
単語の意味
仄々・仄仄(ほのぼの)
薄ら(うすら)
仄々・仄仄・・・わずかな暖かみや明るさを感じ、好ましい印象を受けるさま。ほんのり暖かい。ほんのり心暖まる。ほのかに明るい。うすうす。「仄」は訓読みで「ほの(か)」と読め、「わずかに感じられるさま」をあらわす字。同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
薄ら・・・ほんの少し。かすか。
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
台所と居間は私ひとりになった。陽があたって光に満ち、まるで真昼の海辺のように乾いていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
南側のガラス戸からさしこんだ陽が、座敷の半分まではいっていた。その位置に床がのべてあった。早春の明かるい陽に、床は清潔に輝いてみえた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
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室内自体が音を食べている生き物みたいに、あらゆる音を吸い込んでいく
辻 仁成 / グラスウールの城 amazon
蛍光灯の明かりは弱々しく薄暗い。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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重い布がまくれると、朝の光が線となってこぼれ出した。「希望」というものをもし絵に描くのなら、こんなふうになるのではないかと思われるほど、光は薄暗い部屋をまっすぐにつきぬけていった。
林 真理子 / 京都「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
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