八の字の尾に逆 か立 ちを命じたような髯
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:69% 作品を確認(青空文庫)
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口ひげ
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前後の文章を含んだ引用
......ると、台所から多角性の御三 が郵便が参りましたと、例のごとく赤い手をぬっと書斎の中 へ出した。右手 に髯をつかみ、左手 に鏡を持った主人は、そのまま入口の方を振りかえる。八の字の尾に逆 か立 ちを命じたような髯を見るや否や御多角 はいきなり台所へ引き戻して、ハハハハと御釜 の蓋 へ身をもたして笑った。主人は平気なものである。悠々 と鏡をおろして郵便を取り上げた。第一信は活版ず......
単語の意味
髭・鬚・髯(ひげ)
髭・鬚・髯・・・主に男性の、口・顎(あご)・頬(ほほ)のあたりに生える毛。顎ひげや頬ひげであることを強調する場合は、それぞれ「鬚」「髯」を使う。動物では、口のあたりに生える長い毛をいう。
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糊で貼りつけたばかりのような、口髭が浮いていた。《…略…》安っぽい威厳を撒き散らした、けれど決して深みの感じられない
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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