すずかけもすっかり芽ぶき、緑の美しい若葉が、火事の焔でゼラチンのように透けてみえた。
林 芙美子 / 松葉牡丹「林芙美子全集〈第13巻〉晩菊・松葉牡丹 (1951年)」に収録 作品を確認(amazon)
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青葉・葉っぱ
火事
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単語の意味
若葉(わかば)
若葉・・・芽を出したばかりの葉。とくに、初夏の木々のみずみずしい葉。新葉(しんば)。
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青葉・葉っぱの表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(タンポポの)鋸(のこぎり)のような葉
夏目 漱石 / 草枕 amazon
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火事の表現・描写・類語(事件・事故のカテゴリ)の一覧 ランダム5
街の火を眺めていた。その火は、今遠く地の底から地上を呼ぶ太陽のように《…略…》感じられていたのだ。
石原 慎太郎 / 行為と死 amazon
闇の底を焦がして燃え盛る火の帯
真継 伸彦 / 鮫 amazon
窓から悪戯をしているように赤い舌が覗いたり隠れたりする
辻井 喬 / 暗夜遍歴 amazon
深い疲労が海のように全身をおしつつむ
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
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「植物」カテゴリからランダム5
雲のように棚曳 いた対岸の芒の波
横光利一 / 日輪
塀の金鎖草の蔓の一むらの茂みが初夏の夕暮の空に蓬髪のように乱れ、
岡本かの子 / 巴里祭
(タマリスク)閉じたまぶたの裏側の血の色に似た花が、冷たい炎のように燃え盛って
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(マロニエの花)街路樹の黒く茂った葉の中に、蝋燭 を束ねて立てたような白いほの/″\とした花
岡本かの子 / 巴里祭
「事件・事故」カテゴリからランダム5
(ストーカー気質の男から送られてきた異様に大きな献花)その大きな花は雪見の目には異様としか映らない。花には何の罪もないのに、この家に食い込もうとする武内そのもののような毒々しさを感じる。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(ポンプで川の水をくみ上げて放水したホースの先から)川魚が銀色に光って、放出口から水と一緒に飛びだす。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
須藤勲は前日の二十六日の午後から、仕事で浜松へ出かけている。その日の午後と、翌日の正午頃の二度、同じ顧客と顔を合わせていた。完璧なアリバイと言えるが、わざとらしい動きと勘繰ることもできなくはない。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
延べ三千人の捜査員を投じた組織捜査の巨大な網が、たった一尾の魚を捕るために引き揚げられる
横山 秀夫 / 半落ち amazon
「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
明るみの中の殊に明りの中軸になっている揺めく珊瑚の枝のような火体
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
一帯を万灯会のように盛大な篝火が埋める
真継 伸彦 / 鮫 amazon
ちらちらと揺れる蝋燭の炎越しにしばらく僕の顔を見ていた。羊男の大きな影がしみのある壁の上で揺れていた。拡大された誇張された影だった。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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