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人間がいるとは思えぬほど、イヤに寂莫 とした景色
吉川英治 / 増長天王 ページ位置:6% 作品を確認(青空文庫)
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閑散・人気(ひとけ)がない
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前後の文章を含んだ引用
......山は平和過ぎる。すぐ目の下の山間 を眺め渡してみても、あっちの沢やこっちの山瀬に、四、五十戸の屋根が見えるが、それは皆、名陶 色鍋島を焼く、御用細工人の陶器小屋 で、人間がいるとは思えぬほど、イヤに寂莫 とした景色である。 平和に飽 くと平和な光景が、見るも気 だるくなってくるらしい。 それが、杢之進 をいよいよ憂鬱 にさせて、何か、波瀾の来たらんことを祈りたくなる。 「それを思う......
単語の意味
景色(けしき)
景色・・・風景。眺め。とくに、自然の眺め。
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閑散・人気(ひとけ)がないの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
歯の抜けた痕のように、元木武夫の席が空いていた。
本庄 陸男 / 白い壁 amazon
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「人の印象」カテゴリからランダム5
いきているのにまるでファインダーや額縁の中に閉じ込められているようなようす
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
足の踏み場もなく、僕たちの傍では、始終誰かと誰かがぶつかっては文句を言い合ったり謝まり合ったりしていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
「密度・集団」カテゴリからランダム5
道路だけがいやに広く、それが町の印象を一層寒々しいものにしていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
掘割(ほりわり)にあふれた雨後の水のように、駅から工場正門まで流れつづく通勤労働者の群
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
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