TOP > 暮らしの表現 > 武器 > 刃物(ナイフ・剣・刀)
吉川英治 / 八寒道中 ページ位置:96% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
刃物(ナイフ・剣・刀)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......骨ばった白皙 な顔とを、あからさまな霜光りに曝 して歩んでゆく。 その女の一方の手は、三五兵衛の左の脇の下にしっかりと抱きこまれていた。また彼の空いている右手には、氷刃 のような白い裸の刀が、歩くたびに、ぎらぎら光った。 「……畜生、畜生」 と、鮎川部屋の者で、口のうちで叫ぶものがあった。 「まるで、道行 だ!」 「お稲さんの量見 がわからねえ」 「古い、色男かな」 「そうじゃあない!」 「嫌 ......
単語の意味
氷刃(ひょうじん)
刀(かたな)
氷刃・・・氷みたいに光る鋭い刃。氷のやいば。
刀・・・刀剣のうち片刃(かたは[=片方だけに刃がある])のもの。諸刃・両刃(もろは)のものは「剣(けん・つるぎ)」という。「かたな」の音は「かたは」が転じたものとされる。
ここに意味を表示
刃物(ナイフ・剣・刀)の表現・描写・類語(武器のカテゴリ)の一覧 ランダム5
詰んだ地肌に引いている深い匂いが薄霞のたなびいたようで、何ともいえず高い気品のある刀
海音寺 潮五郎 / 武道伝来記 amazon
親の仇のようにナイフをチーズに突き刺す
常盤 新平 / マフィアの噺 amazon
冷たく光る刀身は、抜けばたちまち大気中の蒸気を表面に集めるが、それは一点の曇りもない清冽な肌合いを持ち、たぐいなき刃には歴史と未来が秘められている。そり返った細身の背は、精妙と優雅さと最大の強度を一つに結ぶ。これらのすべてが私たちに力と美、畏敬と恐怖の混在した感情を抱かせるのである。
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「武器」カテゴリからランダム5
(銃口を向けられる)身体が動かない。単に、銃を構えられただけなのに、身動きが取れなかった。銃口の黒い穴の奥から、何者かにじっと射すくめられているような、気がした。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
(ギザギザの刃をつけた鎌は)不気味な動物をおもわせる青黒い光りを放ちながら
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
山上から矢を雨のごとく注ぐ
中島 敦 / 李陵 amazon
同じカテゴリの表現一覧
武器 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ