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腐爛ふらんした臭気に思わず、鼻をおおった。
芥川龍之介 / 羅生門 ページ位置:46% 作品を確認(青空文庫)
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悪臭・くさい
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前後の文章を含んだ引用
......も、肩とか胸とかの高くなっている部分に、ぼんやりした火の光をうけて、低くなっている部分の影を一層暗くしながら、永久におしの如く黙っていた。  下人げにんは、それらの死骸の腐爛ふらんした臭気に思わず、鼻をおおった。しかし、その手は、次の瞬間には、もう鼻を掩う事を忘れていた。ある強い感情が、ほとんどことごとくこの男の嗅覚を奪ってしまったからだ。  下人の眼は、その時、はじめ......
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