落着かない気分が、今日の天気のやうに、うすら寒く控へてゐる。
芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:79% 作品を確認(青空文庫)
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落ち着かない
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前後の文章を含んだ引用
......――芋粥を食ふ時になると云ふ事が、さう早く、来てはならないやうな心もちがする。さうして又、この矛盾した二つの感情が、互に剋し合ふ後には、境遇の急激な変化から来る、落着かない気分が、今日の天気のやうに、うすら寒く控へてゐる。それが、皆、邪魔になつて、折角の暖かさも、容易に、眠りを誘ひさうもない。 すると、外の広庭で、誰か大きな声を出してゐるのが、耳にはいつた。声がらでは、どうも、......
単語の意味
薄ら(うすら)
薄ら・・・ほんの少し。かすか。
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矢も楯 もたまらない。
森鴎外 / 阿部一族
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本のページを開いたが、十分試みてからあきらめて本をポケットに戻した。頭には何も入らなかった。僕の頭の中には十二滝町の羊たちがいて、僕がそこに送り込む活字をかたかたと音を立てながらかたっぱしから食べていった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
何だかザラザラした気持ちで、何もかも投げ出したくなってきた。
林芙美子 / 新版 放浪記
占い師を信じるほど土壇場に追い詰められ
水道橋博士「藝人春秋 (文春文庫)」に収録 amazon
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