燃えているような字体の梵字が刻みこまれていた。だめ押しだ。ベルサイユのばらのアニメであった、罰せられる貴族の娘が、罪の証として焼きごてを押し付けられるシーンを、さかきちゃんは思い出した。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 ページ位置:50% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
入れ墨・タトゥー
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......と肩にはタカくんとペアの文字を入れたの!」 亜美ちゃんが上着の襟を引っ張り肩口をむきだしにすると、小池くんが詩で〝つるりとした肩〟と表現した肩に黒々した小さな、燃えているような字体の梵字が刻みこまれていた。だめ押しだ。ベルサイユのばらのアニメであった、罰せられる貴族の娘が、罪の証として焼きごてを押し付けられるシーンを、さかきちゃんは思い出した。 タトゥーぐらいで動揺する私が古いんだろうか。いや、亜美の二つのタトゥーはおしゃれというより、芸術というより、 烙印。 なんだか辛くなってきて、さかきちゃんが頭......
単語の意味
貴族(きぞく)
貴族・・・1.生まれや育ちがよく、お金もあるため、生活のための労働から解放された人たち。社会的な特権を世襲している上流階級に属する人たち。また、そういう階級。
2.(比喩的に)ある特権をもつ人。「独身貴族」「労働貴族」
「貴」は「身分や家柄などが高いこと」をあらわす字。
2.(比喩的に)ある特権をもつ人。「独身貴族」「労働貴族」
「貴」は「身分や家柄などが高いこと」をあらわす字。
ここに意味を表示
入れ墨・タトゥーの表現・描写・類語(肌の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
腕のところに二本の白い線が入っていて、私はいつも「江戸時代の罪人の入れ墨のようだな」と思った。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
女の両股に白い刺青がある。笑いかけているキリストの像が下手くそに彫られてある。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
はがした魚の皮をかぶっているような感じ
安部 公房 / 他人の顔 amazon
さす針、ぬく針の度毎に深い吐息をついて、自分の心が刺されるように感じた。
谷崎潤一郎 / 刺青「刺青・秘密」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「肌の状態」カテゴリからランダム5
太宰治 / 走れメロス
左の頬から顎にかけて赤子の掌ほどのシミがある
野上弥生子 / 秀吉と利休 amazon
ジーンズの中で、足がじっとりと汗をまとっているのがわかる。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
肌の状態 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ