海老のような背をした、きたない蟋蟀(こおろぎ)
志賀 直哉 / 児を盗む話 (1948年) 作品を確認(amazon)
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蟋蟀(こおろぎ)
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単語の意味
背(せ)
螽斯・蟋蟀(きりぎりす)
蟋蟀・蛼(こおろぎ)
海老・蝦(えび)
螽斯・蟋蟀・・・1.キリギリス科の昆虫。形はイナゴ似。全体的に緑色で長い触角を持つ。雄は「チョンギース」と鳴く。ぎっちょ。
2.蟋蟀(こおろぎ)の古称。
2.蟋蟀(こおろぎ)の古称。
蟋蟀・蛼・・・1.コオロギ科の昆虫の総称。体はおもに黒褐色。長く発達した後ろ足を使って、よく跳ねる。雄は秋の夜に草むらや壁の隙間などで、コロコロと美しく鳴く。「蟋蟀」は「させ」「しっしゅつ」とも読み、意味は同じ。「きりぎりす」は古名。ちちろ。ちちろ虫。
2.エンマコオロギを指す場合もある。
2.エンマコオロギを指す場合もある。
海老・蝦・・・エビ目(十脚類)の甲殻類の一群(長尾類)の総称。水中に住み、足が10本ある甲殻類の動物。体は頭胸部と、7節に分かれ非常に発達した腹部から成る。堅い殻でおおわれ、体を曲げ伸ばして進む。頭には2対の長い触覚がある。食用になるものが多い。「海老(かいろう)」とも読む。
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蟋蟀(こおろぎ)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
海老のような背をした、きたない蟋蟀(こおろぎ)
志賀 直哉 / 児を盗む話 (1948年) amazon
こおろぎが寒げに鳴いている
伊藤左千夫 / 野菊の墓
電球が鳴きだしたかと思われるような、すがれた蟋蟀(こおろぎ)の声
里見 トン / 極楽とんぼ―他一篇 amazon
秋やや深き蛼(こおろぎ)の音が淋し気にふと聞こえる
二葉亭 四迷 / 其面影 amazon
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「昆虫・虫」カテゴリからランダム5
こんなにふしぎな蝶を見たことはなかった。 弓弦 のように引きしぼった大きな羽も、ゆたかに柔らかく 膨らんだその腹部も全身、銀色なのである。ただ二本の触覚だけが絹糸のように白かった。それはなぜか、ぼくは若い 踊子 を──頭に白い羽毛をつけ、銀粉を全身にぬって片脚をかるく上げて、今、空中に飛び上ろうとする美しい踊子を想わせた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
一枚の朽ち葉みたいになった蛾の死骸
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
何千匹もの蟬が時計のねじを巻くみたいに鳴いていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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