髪の毛触るん好きすぎて、好きすぎて境目がなくなって、気いついたら自分飛び越えて隣の子の髪の毛触ってたん
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 ページ位置：53% 作品を確認（amazon）
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前後の文章を含んだ引用
......めっちゃ触る、わたしな、なんやろねえ、これな、このがたがたの癖のあるこの一本を指先で調べて、抜いてから触るの好きで」とわたしは答え、「小学校んときとかこうやって髪の毛触るん好きすぎて、好きすぎて境目がなくなって、気いついたら自分飛び越えて隣の子の髪の毛触ってたん」「それは迷惑」「な」というような話をし、みっつめの角を曲がったところに昔っぽい風情の駄菓子屋が凜としたたたずまいで今もあるので、ここでアイスでも買ってったろか......
単語の意味
髪の毛（かみのけ）
髪の毛・・・頭部に生える毛。毛髪（もうはつ）。髪。
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