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ストーヴに暖められ、ピアノトリオに浮き立って、グラスが鳴り、流眄 が光り、笑顔が湧き立っているレストラン
梶井基次郎 / 冬の日 ページ位置:59% 作品を確認(青空文庫)
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カフェ・喫茶・飲食店
店内の雰囲気
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前後の文章を含んだ引用
......を買ったあとで、ときには憤怒のようなものを感じながら高価な仏蘭西香料を買ったりするのだった。またときには露店が店を畳む時刻まで街角のレストランに腰をかけていた。ストーヴに暖められ、ピアノトリオに浮き立って、グラスが鳴り、流眄 が光り、笑顔が湧き立っているレストランの天井には、物憂い冬の蠅 が幾匹も舞っていた。所在なくそんなものまで見ているのだった。 「何をしに自分は来たのだ」 街へ出ると吹き通る空っ風がもう人足を疎 らにしてい......
単語の意味
浮き立つ(うきたつ)
笑顔(えがお)
浮き立つ・・・1.嬉しくて落ち着かない状態になる。そわそわする。
2.周囲のものとの違いがハッキリする。目立つようになる。きわ立つ。
2.周囲のものとの違いがハッキリする。目立つようになる。きわ立つ。
笑顔・・・笑っている顔。笑みを含んだ顔。にこにこ顔。
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ハンバーガーショップから、トマトケチャップと焦げた肉と清涼飲料水のにおいが混ざって漂ってくる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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店内の雰囲気の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
シャッターを下ろしたジェイズ・バーの中には何年ものあいだ彼が求めつづけてきたきらめきのかけらもなかった。全てが色あせ、そして全てが疲れ切ってしまっているようだった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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ゲームセンターに由男はいた。暗がりの中、ディスプレイのライトに照らされて、大人の顔をして「コラムス」をやっていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
ひしめくような人だかり。銭湯のような繁昌ぶり
林芙美子 / 新版 放浪記
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元は老夫婦の家なので、一歩足を踏み入れただけで、視界から色が抜け落ちてしまったような感覚に襲われる。祐一が脱ぎ捨てた赤いスニーカーだけが、汚れてはいても、唯一、そこに明るい色を残す。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
(蝶が外に出て行かないように)細く扉を開け、素早く外に出て、また扉を閉めた。社交ダンスのステップを踏んでいるように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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