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つぎつぎと、絶えることなく花火が上がる。不況にあえぐこの街は、年に一度の夏祭りに、かなりの予算を使う。半分自棄のように、花火を打ち上げるのだ。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
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打ち上げ花火
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......うわけには、いかないのだ。「やるか?」 あたしは、美咲に向かってファイティングポーズをとる。美咲が、くっくと小刻みに笑った。「バカだね。理穂は、敵じゃないよ」 つぎつぎと、絶えることなく花火が上がる。不況にあえぐこの街は、年に一度の夏祭りに、かなりの予算を使う。半分自棄のように、花火を打ち上げるのだ。「ほんと、特等席だね、ここ」「でしょ。ここにいると、あたしのために、花火を打ち上げてるって気分になる」「だね」「世界征服でも、簡単にやれそうな気、してくる」 今......
単語の意味
喘ぐ(あえぐ)
喘ぐ・・・1.苦しむように息をする。息を切らす。
2.貧しさや精神的なプレッシャーに苦しんで悩む。
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