薄い煙のような雲
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
薄く広がった雲
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......「おもて」の甲板を、波は自分の敷居でもまたぐように何んの雑作もなく、乗り越してきた。一昼夜の闘争で、満身に痛手を負ったように、船は何処か跛 な音をたてて進んでいた。薄い煙のような雲が、手が届きそうな上を、マストに打ち当りながら、急角度を切って吹きとんで行った。小寒い雨がまだ止んでいなかった。四囲にもりもりと波がムクレ上ってくると、海に射込......
ここに意味を表示
薄く広がった雲の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
薄雲が好きだ。キャミの裾についた上等のレースに似ていると思う。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
昨日の雨が嘘のようにやみ、見上げる空は鱗(うろこ)雲を撒き散らしたままからりと晴れる
福永 武彦 / 風のかたみ amazon
このカテゴリを全部見る
「空・中空」カテゴリからランダム5
(夕月)貝がらのようにほの白い夕月が、ほそくかかっていた。
永井竜男 / 風ふたたび「永井龍男全集 5 長篇小説 1」に収録 amazon
五月の雲が真綿のように白く伸びて行く
林芙美子 / 新版 放浪記
同じカテゴリの表現一覧
空・中空 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ