大寺院の前に立ち、高い塔や円 屋根をながめた時、なにか無気味にさえ感じました。実際それらは天に向かって伸びた無数の触手 のように見えた
芥川龍之介 / 河童 ページ位置:73% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......とくとくと僕といっしょにこの大寺院へ出かけました。なるほどそれはニコライ堂の十倍もある大建築です。のみならずあらゆる建築様式を一つに組み上げた大建築です。僕はこの大寺院の前に立ち、高い塔や円 屋根をながめた時、なにか無気味にさえ感じました。実際それらは天に向かって伸びた無数の触手 のように見えたものです。僕らは玄関の前にたたずんだまま、(そのまた玄関に比べてみても、どのくらい僕らは小さかったのでしょう!)しばらくこの建築よりもむしろ途方もない怪物に近い......
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なつかしい空気を吸う。
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流れる霧の中で、別荘の建物が西洋の亡霊の家のように不気味
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ベルトコンベヤーは沈黙の帯のように、しんと静止していた。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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