唇の両端が豆腐のように白く爛 れている
夢野久作 / あやかしの鼓 ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
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ただれた肌
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前後の文章を含んだ引用
......ちに蓋をあけて中にある風月のモナカを一つ抓 んで自分の口に入れてから私のほうにズイと押し進めた。 「いかがです」 私は少々度胆を抜かれた。しかしそのうちに妻木君の唇の両端が豆腐のように白く爛 れているのに気が付くと、やっとわかった。妻木君は甘い物中毒で始終こんなことをやっているのだ。そのために胃をメチャメチャに壊しているのだ。そうして、かかり合いにするつもり......
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短い、赤い無数の血管がすけていた。赤い、小さな蛆虫の群のようだ。
大庭 みな子 / 幽霊達の復活祭 amazon
冷や汗が体温と太陽でぬるまって生暖かく身体の表面を流れ落ちてまた走った。汗ばんだ額に張り付く一筋の前髪、土がなかに入って黒ずんだ爪、かさぶただらけの膝小僧、細かな砂のついたまつ毛、すべてが汗の膜につつまれてぐんなりと心地良い。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
汗は澱粉(でんぷん)をまぶしたようにさらさらしていた。
安部 公房 / 他人の顔 amazon
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