物音もなく、ひっ込むような静寂がじめじめと周りの世界に澱んでいた。
石坂洋次郎 / 若い人 作品を確認(amazon)
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静けさ・静寂
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単語の意味
静寂(せいじゃく)
静寂・・・物音一つなく静まり返っていること。ひっそりとして寂しさのあること。また。そのさま。「寂」は訓読みで「しず(か)」とも読める。
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静けさ・静寂の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
森の奥に隠れる湖のように、透明な沈黙だった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
自分がいったいどこにいるのかわからなくなってしまいそうなほどの百パーセントの沈黙だ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
時計が九時を打った。九つめの鐘がゆっくりと暗闇の中に吸いこまれてしまうと、沈黙がその間隙にもぐりこんだ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
街は水を打ったように森閑となる。
林芙美子 / 新版 放浪記
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「音の響き」カテゴリからランダム5
歌声が平らかな海面に柔らげられ、優しくうるんで耳に届く
大岡 昇平 / 野火 amazon
胸の奥まで、脳みそのひだまで静けさが 染みこんでしまう、圧倒的な無音の世界だった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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