日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

TOP > 人物表現 > 動作・仕草・クセ > 泣く・涙を流す

TOP > 感情表現 > 泣く

静かに流れていた涙は、やがて嗚咽に変わる

この表現が分類されたカテゴリ

泣く・涙を流す

しおりに登録する

前後の文章を含んだ引用

no data

単語の意味

嗚咽（おえつ）

嗚咽・・・声を詰まらせながら泣く事。むせび泣きのこと。

ここに意味を表示

泣く・涙を流すの表現・描写・類語（動作・仕草・クセのカテゴリ）の一覧ランダム５

泣けなかった。泣いたらその場に崩れ落ちそうで。

涙と云うものは妙なものだ。ただの水、なまぬるい水、ぞっこん心がしびれてくる水、人の情のようになぐさめてくれる水、誇張の水、歩きながら泣くのはまことに工合がいい。風がすぐ乾かしてくれる。ハンカチもいらない。袂（たもと）も汚れない。

林芙美子 / 新版　放浪記

身をよじるようにひとりで泣いている

よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録　amazon

直子は急に眼を堅く閉じ、首を曲げ、息をつめて顔中を皺にした。そしてそれを両手で被うと、いきなり突伏つっぷし、声をあげて烈しく泣き出した。

直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録　amazon

星空の下を歩いていたら、涙が後から後からあふれはじめた。道も足元も、静まり返った街並みも熱くゆがんで見えた。すぐに息がうっとつまってしまい、苦しかった。それで必死に冷たい風を吸い込んでみても、細くしか胸に入ってこないように感じた。瞳の奥にひそむとがったものが風にさらされて、どんどん冷えてゆく気がした。　いつも普通に目に入ってくる電柱や街灯や止めてある車が、黒い空が、うまく見えなかった。すべてが熱気の向こうにあるようにシュールに美しくゆがんで光り、目の前にぐんとせまってくる。私は自分のエネルギーがものすごい勢いで全身から出ていってしまうのを止められない、と感じた。しゅうしゅう音を立てて、闇に消えてゆく。

吉本ばなな / 満月キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録　amazon関連カテ瞳の潤い・なみだ目泣く・涙を流す

このカテゴリを全部見る

「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム５

コアラさながらにしがみつく

一歩一歩足をのせるたびに、木の階段はつぶやくようにみしみし軋んだ。

小川洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ階段をのぼる・おりる軋み（きしみ）

（尿意）トイレに行きたかったわけじゃなくても、体がむずむずとし始める。

朝井リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録　amazon

泣きつく

関連カテ泣く・涙を流す頼る・頼む・すがる

肩の骨も砕けそうなほど激しく抱きしめられる

「泣く」カテゴリからランダム５

うるんだ眼が電燈の光を受けて美しく光って見えた。

直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録　amazon関連カテ目が光る・眼光瞳の潤い・なみだ目

手のつけようがない泣きっぷりでじたばた暴れながら、彼は純子さんと幹子に抱えられるように二階に連れて行かれてしまった。

吉本ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録　amazon

目にキラキラと涙が湧く

涙をこらえた。でも涙はあとからあとから出てきて私は苦しくて自分の鎖骨の下をぎゅうと握った。それでも涙は止まらなかった。

よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録　amazon関連カテ悲しい・悲しみ泣く・涙を流す

目に潤んだ底光りがある

同じカテゴリの表現一覧

動作・仕草・クセの表現の一覧　

泣くの表現の一覧　

人物表現大カテゴリ

表現の大区分