謡うような小声で呟 き出した。
岡本かの子 / 雛妓 ページ位置:88% 作品を確認(青空文庫)
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呟く(つぶやき声)・独り言
小声(細い・弱い・静か)
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前後の文章を含んだ引用
......た頃から、雛妓は何となく夢幻の浸蝕を感じたらしく、態度にもだんだん鯱張 った意識を抜いて来て、持って生れた女の便りなさを現して来た。眼はうつろに斜め上方を見ながら謡うような小声で呟 き出した。 「奥さまのかの子さーん」 わたくしは不思議とこれを唐突な呼声とも思わず、木霊 のように答えた。 「お雛妓さんのかの子さーん」 二三度、呼び交わしたのち、雛妓とわたく......
単語の意味
小声(こごえ)
小声・・・小さい声。低い調子の声。 ⇔ 大声(おおごえ)。
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まるでひとごとみたいにしみじみと言った
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
ぶすりと呟く声が耳の底に響く
長塚 節 / 土 amazon
ぽつりと言った。それは誰かに確認すると言うよりも、思わず頭に浮かんだ単語を口にした、という様子だった。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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「何も、決定的な事じゃあるまいし……」と小初は云ったが語尾は他人のように声が遠のいて行った。
岡本かの子 / 渾沌未分
声はロボットから発せられたように抑揚がない。熱意の感じられない態度
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
喉の奥から小さな唸り声を絞り出した
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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