日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

四人で仲よくスペイン旅行を楽しんだが、そのときは男性もまじえた四人組なので気も強くなり、場末のレストランや居酒屋ふうの店にもって出かけた。

石井好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　ページ位置：91%　作品を確認（amazon）

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前後の文章を含んだ引用

......。マドリッドについたら救急車が迎えにきていたが、あんなこわい目にあったのは初めてだった。だからその後は、二言目には、「生死を共にした仲だものね」といいあっては、四人で仲よくスペイン旅行を楽しんだが、そのときは男性もまじえた四人組なので気も強くなり、場末のレストランや居酒屋ふうの店にもって出かけた。＊だいたいスペイン料理というものは大しておいしいものはない。ご馳走としては、生れて間もない子豚を焼いたもの、一般的料理としてはパエリァ・ヴァレンシアーナの他に、......

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旅行・旅に出るの表現・描写・類語（動作・仕草・クセのカテゴリ）の一覧ランダム５

停車場を出たばかりで、もうこの辺の空気が東京と違うのが感じられた。

宮本百合子 / 明るい海浜関連カテ田舎（いなか）旅行・旅に出る

漂い流される流木のような旅人

うす味を好むようになった。だからある意味では、一般の人々よりも、ものの味をかみしめ、食通に通じつつあるのかもしれない。

石井好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　amazon関連カテ旅行・旅に出る観光地・行楽地・名所食通

ひとりで旅へ出ることは、おのれを知ることになる。　つまり、見も知らなかった人びとが自分に相対しての口のききよう、表情のうごき、態度の変化などによって、（ああ、自分は、この人にこうおもわれているのだな）　ということがわかる。知合いの人たちではこうはいかぬ。まったく見知らぬ人のゆえに、その反応によって、われわれは、自分自分をたしかめることができるのである。

池波正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録　amazon

だいたい親子というものは、たいして話題もないし、愛情はあっても、二人きりでいると退屈してくるものだ。その上、親子だからわがままも出て、つい言いあらそいもするので、そんなとき計画した、お互いに他人をまじえた四人組の旅行は成功だった。

石井好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　amazon関連カテ親子関係旅行・旅に出る