なんていう名前なのかもよくわからない川

川はちょうど雨のあとで水かさが増していた。先に石の橋があって、水が板石とすれすれになっている。

（道頓堀川）夜、幾つかの色あざやかな光彩がそのまわりに林立するとき、川は実像から無数の生あるものを奪い取る 黯 い鏡と化してしまう。不信や 倦怠 や情欲や野心や、その他まといついているさまざまな 夾雑物きょうざつぶつ をくるりと 剥いで、鏡はくらがりの底に簡略な、実際の色や形よりもはるかに美しい虚像を映し出してみせる。

清流が縫うように流れている。

生温かい風が、ここちよいぐらいそよそよと吹き渡ってる河原

川の水が鉛色にくすんで見える

ビーチの波は荒く、それは波打ち際に激しく叩きつけるように砕けた

まっ青な平らな平らな湖水の上に立ってゐることに気がつきました。けれどもそれは湖水だったのでせうか。いゝえ、水ぢゃなかったのです。硬かったのです。冷たかったのです、なめらかだったのです。それは実に青い宝石の板でした。

川上はだいぶ降ったと見えて、放水路の川面（かわも）は赭土色（あかつちいろ）を増してふくれ上った。

水晶のような水