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目の前にはたえず列車の発着がある。向こう側のホームに停まったままの貨車もあった。そこには駅特有の雰囲気をもった忙さがあった。三原の方は、遥けくも九州まで来たという旅愁が顔に浮かんでいた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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駅のホーム・駅の構内
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前後の文章を含んだ引用
......を見つめて言った。心からそう言っていた。 長崎仕立ての《雲仙》は、ホームにはいってくるのに、まだ十二三分ばかり時間があった。二人は並んだまま立ちつづけていた。 目の前にはたえず列車の発着がある。向こう側のホームに停まったままの貨車もあった。そこには駅特有の雰囲気をもった忙さがあった。三原の方は、遥けくも九州まで来たという旅愁が顔に浮かんでいた。「東京駅も、さぞホームが汽車で混雑していることでしょうね」 目前の光景から、鳥飼は、まだ見ない東京駅を空想して言った。「え。そりゃ、たいへんです。ホームは列車の......
単語の意味
旅愁(りょしゅう)
旅愁・・・旅先で感じる心細さやもの寂しさ。
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松本行きの特急列車はプラットフォームを離れた。彼はベンチに座ったまま、その明かりが線路を遠ざかり、スピードを上げながら夏の夜の奥に消えていくのを最後まで見届けた。最終列車の姿が見えなくなってしまうと、あたりは急にがらんとした。街そのものが輝きを一段階落としたようにも見えた。芝居が終り、照明が落とされた後の舞台のようだ。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
目の前にはたえず列車の発着がある。向こう側のホームに停まったままの貨車もあった。そこには駅特有の雰囲気をもった忙さがあった。三原の方は、遥けくも九州まで来たという旅愁が顔に浮かんでいた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
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消毒液と見舞いの花束と小便と布団の匂いがひとつになって病院をすっぽり覆って、看護婦がコツコツと乾いた靴音を立ててその中を歩きまわっていた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
(広いホテル)これだけ大きなホテルだと、人々も植物も細かいパートに分かれてそれぞれに機能し、もはや有機的な動きをしている巨大な生き物のような感じがする。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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