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死にかけた蛇 ののたうち回るのを見やる蛇使いのように、葉子は冷ややかにあざ笑い
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
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あざ笑う・あきれて笑う
冷たい眼差し
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前後の文章を含んだ引用
......。恐ろしいほどやさしく親切に葉子をあしらうかと思えば、皮肉らしくばか丁寧に物をいいかけたり、あるいは突然路傍の人に対するようなよそよそしさを装って見せたりした。死にかけた蛇 ののたうち回るのを見やる蛇使いのように、葉子は冷ややかにあざ笑いながら、夫人の心の葛藤 を見やっていた。 単調な船旅にあき果てて、したたか刺激に飢えた男の群れは、この二人 の女性を中心にして知らず知らず渦巻 きのようにめぐっていた......
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あざ笑う・あきれて笑うの表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼はひくい声を出して 嗤 った。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
相手の無智 蒙昧 を 嘲 けるように、ことさらに高く笑った。
阿刀田 高 / ゴルフ事始め「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
相手をみくだしたような微笑
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
魔物か何かのように冷笑 おうとする
有島武郎 / 或る女
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冷たい眼差しの表現・描写・類語(目・瞳のカテゴリ)の一覧 ランダム5
古代の氷河のような光を放っている一対の目
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
目はステンレスのように冷たく光って
七尾与史 / 死亡フラグが立ちました! amazon
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「目・瞳」カテゴリからランダム5
彼の目はカルテとトレーとわたしの歯を、落ち着きなく行き来して
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
涙の涸れた女の目が、ひび割れた鏡のように白くなる
高橋 三千綱 / 涙 amazon
「嫌い」カテゴリからランダム5
(気が重い)志津子に会いに行く時いつも感じる何か暗い錘のようなものが自分の腰のあたりにしばりつけられていてそれが自分の背骨をねじまげているような、自分のなかに精神と肉体のかせがほどこされているような感じにとらえられていた
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
「安心する」カテゴリからランダム5
バスの運転手の言葉が、背中を押してくれているのは間違いないが、それ以上に何か吹っ切れていた。ここ数週間ずっと支配されていた怯えるという感覚だけが、からだからすとんと抜け落ちたような感じだった。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
「表情・顔に表れた気持ち」カテゴリからランダム5
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
いたずらが成功した子供のような満面の笑みを見せ
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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