古い写真で古い写真で、変色こそしていないものの、まるで水がにじんだみたいに全体に淡い膜が一枚かかっている。
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写真
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単語の意味
淡い(あわい)
淡い・・・味や色や香りなどが薄い。光や形がぼんやりしている。
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写真の表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(記念写真)92500という彼のベスト・スコアを記念すべく、鼠(人名)とピンボール台の記念写真を撮らされたことがある。鼠はピンボール台のわきにもたれかかってにっこりと笑い、ピンボール台も92500という数字をはじき出したままにっこりと笑っていた。《…略…》鼠はまるで第二次大戦の撃墜王のように見えた。そしてピンボール台は古い戦闘機のように見えた。整備士がプロペラを手でまわし、飛び上がった後でパイロットが風防をパタンと閉めるような戦闘機だ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
過去であるぶんにはすべて変わりがないのに、そこに漂う空間の色は、生きているかのように迫ってくる。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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目についたカフェで休んで、こうしてあなたにせっせと手紙を書いています。まるで無人島から、 瓶 にいれてメッセージを送るみたいに。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
活字が揮発油で濡れているパリ・ミデイの一版
岡本かの子 / 巴里のキャフェ
(録音テープ)大きく深呼吸をした。マイクから顔を背けずにそうしたものだから、ビルの谷間を吹き抜ける突風のような音が録音されていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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