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眠りの浅い夜を終えて、カーテンの向こうがだんだん光の中へ引きずられ、気が付くと白い世界の中にいる。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
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夜明け
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......でいる骨がただ、佇んでいた。 私はゆらゆらと、夜の街を歩いた。伊吹とよく歩いた緑道には入らなかった。住宅街から見下ろす緑道は、相変わらず、深い川のようだった。 眠りの浅い夜を終えて、カーテンの向こうがだんだん光の中へ引きずられ、気が付くと白い世界の中にいる。 学校へ行くと、教室では、井上くんが皆を笑わせている。 大嫌いだったこの冗談で、笑ったり、困った顔をしてみせたりする必要がなくなった。私はぼんやりと窓の外を見つ......
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瓦斯(燈)の光が段々に間が抜けて来た。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
朝が、幕をあげるように、するすると明け放れる
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
黎明 の光が死海の向うに 拡がるモアブ山脈を白っぽく染め、
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
窓越しにマロニエの街路樹の影が、銀灰色の暁の街の空気から徐々に浮き出して来た。
岡本かの子 / 母子叙情
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そこだけは星が光っていないので、雲のある所がようやく知れるぐらい思いきって暗い夜だった。
有島武郎 / 或る女
陽は、ゆらゆら地平線に没し、まさに最後の一片の残光も、消えようとした時
太宰治 / 走れメロス
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