TOP > 人物表現 > 記憶 > 思い起こす・記憶をたどる
記憶を探る。ここに来る前になにをしていたのか、なんとか思い出そうとする。するとやがて、その端っこに指が触れる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置：69% 作品を確認（amazon）
この表現が分類されたカテゴリ
思い起こす・記憶をたどる
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......いまま、私はやがて窪地の端、斜面の下まで辿りつく。斜面を見上げる。ここはカルデラ状の地形で、この斜面を登り切ると、そこが山の頂上だ。私は登り始める。登りながら、記憶を探る。ここに来る前になにをしていたのか、なんとか思い出そうとする。するとやがて、その端っこに指が触れる。 祭りばやし。浴衣。鏡に映った、髪を短くした自分の顔。 ──そうだ。 昨日は秋祭りで、私はテッシーたちに誘われて浴衣を着て出かけたのだ。彗星が一番明るく見える日......
ここに意味を表示
思い起こす・記憶をたどるの表現・描写・類語（記憶のカテゴリ）の一覧 ランダム５
少しずれてしまった記憶の断片を頭の中でいじりまわしているうちに──そういう行為がもたらす必然的な結果として──僕は両側のこめかみの内部にぼんやりとしただるさを感じた。それはまるで僕の頭の中にとじこめられている一対の何かがそこから抜けだそうとして身をよじっているようにも思えた。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
記憶の中から、光景が激しい光を浴びせられたように浮きあがってくる
中村 真一郎 / 女たち amazon
このカテゴリを全部見る
「記憶」カテゴリからランダム５
苦しかった若い日の数々のできごとが、今となっては楽しい思い出に転化している
壷井 栄 / 草の実 (1962年) amazon
同じカテゴリの表現一覧
記憶 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ
