台所・キッチンの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
流しの排水孔には角切りの小さなじゃがいもが詰まっていて、表面に油が渦を巻く汚い水が溜まっていた。そのヌルヌルして糸を引くじゃがいもを爪で挟んで取り出すと、水がようやく減り始め、鳥肉の屑は円を描いて穴に吸い込まれていった。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
台所の棚に並んだ砂糖の容器や鍋に、薄い油膜が汚らしくこびりついている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
流し台の隅で、野菜の皮やコーヒー豆の滓やパンの耳がぐったり重なり合っている。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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貝殻のようにぴたりとかたく蓋をした御門
井上 靖 / 猟銃「猟銃・闘牛 (新潮文庫)」に収録 amazon
畳の上では何か焼いた跡らしく、点々と畳が焦げていて
林芙美子 / 新版 放浪記
いつも通り鍵を右に廻した。カチリ、変な抵抗が手先に伝わり、扉は開かない。伸子は屈んで鍵穴を見た。ついで念のため把手を廻して見た。戸は難なく内側に開いた。錠は掛っていなかったのだ。
宮本百合子 / 伸子
部屋の中の空気がなくなりでもしたように、急いで扉を開く
吉行 淳之介 / 砂の上の植物群 amazon
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