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真上からタタキのめされて、下の漁夫の首が胸の中に、くいのように入り込んでしまった。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:71% 作品を確認(青空文庫)
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頭をぶつける
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前後の文章を含んだ引用
......のように、すっかり斜めにブラ下がってしまうことがある。その時、不意をらって、下にいた漁夫がよく怪我けがをした。――その朝それがあった。「あッ、危い!」誰か叫んだ。真上からタタキのめされて、下の漁夫の首が胸の中に、くいのように入り込んでしまった。  漁夫達は船医のところへかかえこんだ。彼等のうちで、今ではハッキリ監督などに対して「畜生!」と思っている者等は、医者に「診断書」を書いて貰うように頼むことにした......
単語の意味
首・頸・頚(くび)
胸(むね)
首・頸・頚・・・1.頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部(けいぶ)。また、「頭」そのものを指す場合もある。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
・・・1.体の前面で、首と腹との間の部分。また、その内側にある心臓や肺臓、胃などの内臓。
2.(胸に宿るとされている、)心。想い。心中。
3.乳房(ちぶさ)。おっぱい。
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