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テレビの中からの笑い声の粒が枠からこぼれてこちらに届くまえにしゅっと蒸発するのが見えるよう、なんとなく白々しくなって
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 ページ位置:39% 作品を確認(amazon)
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興ざめ・白ける
わざとらしい表情・芝居がかった仕草
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前後の文章を含んだ引用
......いので、緑子と巻子と並んで座って、目にびかびかする色の立ち代り、人の転換される画面のテレビをぼーと眺めていた。けれども巻子も緑子も無言の調子で、笑うこともなく、テレビの中からの笑い声の粒が枠からこぼれてこちらに届くまえにしゅっと蒸発するのが見えるよう、なんとなく白々しくなって、ぷつっとした中途半端な気持ちが気持ち悪くて、わたしはそうや、まだまだ夜ではないけれど、銭湯に行き、みなでさっぱりとし、それからご飯ということにしませんか、と提......
単語の意味
白白・白々(しらじら・しらしら)
笑い声(わらいごえ)
白白・白々・・・1.少しずつ明るくなっていくさま。次第に夜が明けていくさま。
2.暗がりの中でわずかな白さが目立つさま。薄明るいさま。
3.白さが際立っているさま。いかにも白いさま。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
2.暗がりの中でわずかな白さが目立つさま。薄明るいさま。
3.白さが際立っているさま。いかにも白いさま。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
笑い声・・・笑う声。笑声(しょうせい)。
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興ざめ・白けるの表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
西嶋の発言は、女性陣の士気を、ずいぶんと下げた。合コンの雰囲気を海だとするならば、鳥井や長谷川さんが苦労して、波を起こし、砂浜近くにまで海面を引き寄せていたのに、西嶋の、「歴史を変えようがとにかく抗生物質をばんばん使えばいいじゃんか」論が、一息に台無しにした。水の枯れた地面を指し、「ここは昔、海だったのです」と懐古するように、僕たちの座卓に対して、「こう見えても、この合コンも昔は盛り上がっていたのです」と懐かしむこともできるくらいだ。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
今しがたまで身を沈めていたあの満足の余奮から、突然、つき飛ばされたように醒めていく
石原 慎太郎 / 行為と死 (1967年) amazon
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わざとらしい表情・芝居がかった仕草の表現・描写・類語(表情・顔に表れた気持ちのカテゴリ)の一覧 ランダム5
もったいぶった、ロイヤルストレートフラッシュを開けるような手つきがいかにも芝居がかっていた
鈴木 光司 / リング amazon
感嘆の声をあげながらなかをのぞき込む様子に、十和子はどこか空々しい違和感を覚える。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「表情・顔に表れた気持ち」カテゴリからランダム5
無理に隅っこから引っ張り出される猫のように迷惑そうな顔
伊藤 整 / 青春 (1960年) amazon
眉根 を寄せ、不快の色を見せた。
阿刀田 高 / 来訪者「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
皮膚の下から悦びが照り出すような表情
宮本百合子 / 伸子
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外を吹き荒れる突風に首を縮こめ、決して巣から顔を出さない穴熊みたいに、注意深く日常をやりすごす
鷺沢 萠 / 大統領のクリスマス・ツリー amazon
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