TOP > 人物表現 > 言葉を交わす > 打ち明ける・白状・全てを語る
この男には、人の内面を引き摺り出すような力があるのかもしれない、と思った。言うなれば、自分の周囲半径何メートルかを、懺悔室に変える力だ。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル ページ位置:59% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
打ち明ける・白状・全てを語る
鳥類
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......たいだ」 どうしてそんなことを喋っているのか、むしろ喋るべきではない事柄にもかかわらず、するすると話している自分に七尾ははっとするが、言葉は止まらない。やはり、この男には、人の内面を引き摺り出すような力があるのかもしれない、と思った。言うなれば、自分の周囲半径何メートルかを、懺悔室に変える力だ。「この男に余計なことを話すのをやめろ」という内なる忠告に、膜がかかり、はっきり受け止められない。男の目のせいだ、とは思った。が、その、「目のせいだ」という意識が......
単語の意味
内面(うちづら・ないめん)
ここに意味を表示
打ち明ける・白状・全てを語るの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
一度も声にしたことのない出来事を陣治に告白する。最初は口ごもりながら、そのうちだんだん歯止めが利かなくなって、必要もないのに、国枝とベッドのなかで具体的にどんなことをしたかまで、ひどく早口にしゃべってしまう。軽い恍惚状態に陥る。喉を通過していく声が生温かい質量を持っている。まるで長い柔らかな蛇をズルズル吐いているようだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
鳥類の表現・描写・類語(鳥類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
空飛ぶ雁をゴミのようだったと
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
暮れなずむ空の光の中に一羽の大きな鳥が黒い弧線を描きながら向うの丘に飛んでいきました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
バネじかけで動くブリキ細工のオモチャのようにギクシャクと羽を動かすエトピリカ(海鳥の一種)
本多 勝一 / きたぐにの動物たち amazon
このカテゴリを全部見る
「鳥類」カテゴリからランダム5
尾の黒い野鳥がすきとおるような声で鳴きつづけていた
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
鵞鳥(がちょう)が恵比寿様の冠みたいな頭をのしあげて、がわがわ追ってくる
中 勘助 / 銀の匙 amazon
ヒヨドリの雛が蛇みたいに嘴(くちばし)を左右に揺する
山口 瞳 / 月曜日の朝 amazon
スズメのさえずりをもっと金属的にしたようなナキウサギの声
本多 勝一 / きたぐにの動物たち amazon
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
宇宙は有限か、無限か、といきなりきかれて、私はうとうとしていたのをちょっとこづかれた感じだった。
尾崎 一雄 / 虫のいろいろ amazon
序曲的な会話
有島武郎 / 或る女
はいはい、と軽快な返事をする。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
奴隷のように彼の御機嫌を伺わなければならなかった。
長与善郎 / 陸奥直次郎 amazon
同じカテゴリの表現一覧
鳥類 の表現の一覧
言葉を交わす の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ