自分ではしっかり歩いているつもりなのに、まるで水に浮かべた板の上を歩いているような震えが伝わってくる。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
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戦慄・恐怖で震える
足が震える
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......帽子のかぶり心地が悪いらしく、それを取ろうとしては、横を歩く母親に直されている。 房枝は手首にかけていたバッグをしっかりと握ると、もう一度深呼吸して足を出した。自分ではしっかり歩いているつもりなのに、まるで水に浮かべた板の上を歩いているような震えが伝わってくる。 房枝は薄暗い雑居ビルに入った。タイルが剥がれかけた一段目の階段に足を乗せると、思わずからだが逃げ出しそうになり、慌てて黒光りする手すりを掴んだ。 祐一、あんた......
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足は、畳についていないようにがくがくと顫 えている
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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一時に、十文字に、胸をつきぬいて、大きく心臓が呼吸した。
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額に浮いた脂汗を拭うその手のひらまでがじっとり湿っている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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