上等なバターのような大トロ

（大トロ）舌の上にトロリと流れて消えていく肉と脂の旨み

トロの魅力は、ほのかな甘みと酸味、そして食感であり、すべてが整ってこそトロといえる

（トロ）脂肪という麻酔的な魅力

マグロの人気はトロにある

鮎は日本の淡水魚を代表する魚で、料理のほか、詩歌や絵画などの題材として古くから親しまれている

（うな重）重箱の敷地いっぱいに、ふっくらと焼きあがった蒲焼きが展開している。 　焦げ目なく、焼きむらなく、タレを十分に吸いこんで色つや良く、それより何より「敷地いっぱい」が心嬉しく、思わずハシが動いてしまう。 　重箱の隅を一区画、ハシで切り取って口に入れる。むろん皮はハシで簡単に切れ、ゴムのように伸びたりはしない。

大きな口の下あごが出っ張り、歯が鋭く、精悍な面構え

皮のから揚げはパリパリ硬いかと思ったら、硬いのは表面だけで中はプルプル。ゼラチン質の皮のネットリした食感とムチムチした弾力はそのままなのに、ちゃんと火が通っているので甘みも出ている。

スーパーのうなぎは、確かにハシで皮が切れない。切れないどころか引っぱるとゴムのように伸びる。 　身のほうも、嚙むとコキコキした筋肉のような歯ざわりがある。