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鉄びんから立つ湯気 が電燈の光の中に多様な渦紋 を描いては消え描いては消えする
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:31% 作品を確認(青空文庫)
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水蒸気・湯気
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前後の文章を含んだ引用
......てやれ。そう葉子は決心した。読むでもなく読まぬでもなく手に持ってながめていた手紙の最後の一枚を葉子は無意識のようにぽたりと膝 の上に落とした。そしてそのままじっと鉄びんから立つ湯気 が電燈の光の中に多様な渦紋 を描いては消え描いては消えするのを見つめていた。 しばらくしてから葉子は物うげに深い吐息を一つして、上体をひねって棚 の上から手文庫を取りおろした。そして筆をかみながらまた上目でじっと何か考え......
単語の意味
鉄(てつ・くろがね)
鉄・・・1.金属元素のひとつ。元素記号Fe、原子番号26。銀色の金属。湿った空気中では錆(さび)を生じやすい。錆(さ)びると褐色になる。安価で加工しやすく最も利用価値の高い金属。
2.堅くて強いことのたとえ。「鉄の意志」
2.堅くて強いことのたとえ。「鉄の意志」
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陽光の中を行く私の体からは絶えず水蒸気が 騰り続けた。手から、髪から、軍衣から、 火焔 のように立って、背後に 棚引いた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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