象の皮膚はなんだか横文字の新聞を丸めたのをもう一度引き伸ばして貼りつけたように、皺だらけで、くしゃくしゃになっている。
堀 辰雄 / 旅の絵 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
象(ぞう)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
象(ぞう)
象・・・ゾウ科の哺乳動物。巨大で全身灰色、長い牙を持つ。最大の特徴である自由に屈伸する長い鼻は、人間の手と同じように物を掴むことができる。「象」の字は象の姿の象形文字。アジア象は基本的に穏やかな性格で、家畜として飼育される。
ここに意味を表示
象(ぞう)の表現・描写・類語(地上の動物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(英雄の銅像)おそらくそれが建てられたころには立派な勇ましい銅像だったのだろうが、潮風やほこりやかもめの糞や、時間の経過がもたらす様々な避けがたい磨耗のせいで、顔立ちもよくわからなくなっていた。島の住民はそのうらぶれた銅像にほとんど注意を払わなかったし、銅像の方だって、世界がどうなろうが今更どうでもいいみたいに見えた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
(象の足枷)象がその足枷を気にしていたのかどうかは僕にはよくわからない。しかし少くとも表面上、象は自分の足にまきつけられたその鉄塊にはまったく関心を払っていないように見えた。
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
象は大儀そうにのっそりと身を揺らせ
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
眠りの神が背負って歩くぶわぶわの袋のように垂れ下がった象の尻が、ゆたりゆたりと竹林の日向を揺れて行った。
川端 康成 / 春景色「伊豆の踊子・温泉宿 他四篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「地上の動物」カテゴリからランダム5
俊介は多頭の怪物ヒドラと闘っているようなものだと思った。ネズミが横行するのは山や畑だけではなく、町までが恐慌にまきこまれてしまっだのである。
開高 健 / パニック「パニック・裸の王様 (新潮文庫)」に収録 amazon
仔山羊はちょうど子供が長ズボンを 穿いたような足を小刻みに踏みながら喜んだ。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
地上の動物 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ