いまこのひとときにだけひたっていると、身体じゅうがほぐれて眠くなり、自然にまぶたが、甘く重く瞳にのしかかります。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:100% 作品を確認(amazon)
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とても安心
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前後の文章を含んだ引用
......く関係ないところに、恋人の体温とバスの揺れの心地よさは存在していました。昨日は終わった、明日はまだ来ない。だからとりあえず、今日だけ。いまだけ。絃といて、何年付き合ってきたかという過去も、いつ結婚するのかとあせる未来も考えずにいられたのは、付き合い始めたころしかありませんでした。でもいまはあのころに帰ろう。ひさしぶりにいまこのひとときにだけひたっていると、身体じゅうがほぐれて眠くなり、自然にまぶたが、甘く重く瞳にのしかかります
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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となりの彼にしっかりしがみつき、肩に頭をもたせかけると、忘れていたなんともいえない気持ちよさが、うすく暖かい膜になって私の全身を包みます。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
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籠 を出た小鳥のような自由さで(一人で出かける)
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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