厚い石壁のような沈黙
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 ページ位置:9% 作品を確認(amazon)
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黙る・沈黙
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......きれば理由を知りたい」とつくるは言った。「それはおれの口からは言えないよ」とアオは言った。「誰の口からだったら言えるんだ?」 電話の向こうでしばし沈黙があった。厚い石壁のような沈黙だ。鼻息が微かに聞こえた。つくるはアオの平べったい肉厚の鼻を思い浮かべながらそのまま待った。「自分で考えればわかるんじゃないか」、アオはやっとそう言った。 つく......
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黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
干上がった湖の底のような沈黙がある
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
乾杯もせず、それぞれが黙って一口飲む。グラスを口から離して、カタンとテーブルに置く三人のタイミングが申し合わせたようにぴったり同調して、妙にきまり悪い思いをする。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
不思議なほどしめやかな沈黙が続いた。たき込めた香 のにおいがかすかに動くだけだった。
有島武郎 / 或る女
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「声・口調」カテゴリからランダム5
のどから、おなかのそこから、きれいな音がさらさらとあふれ出ていくのが見えるようだった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
瞳を引き寄せずにおかないような力のこもった声
永井 路子 / 朱なる十字架 amazon
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