おでん屋は開店から２時間後位に行くと、よい煮上り具合のたねにありつける。まず店の味付けの傾向を知るため、大根やこんにゃくなど、長い煮込み時間の必要なものから注文してみる。

幕末の、このころまでのおでんというのは、やはり、味噌田楽が主体となっていた

海の家のおでんは、泳ぎ疲れた客を考えて、濃い目の味付けになっている

ただ茹でただけの卵の白球を通しておでんの汁が染み込んでいる球はいつ食べても間違いがない。

日本の国民食だ！

千六本に切った大根の腰の辺りを箸でかき寄せると、大根たちはしなだれかかるように寄せ集められ、ついでに油揚げも寄せ集められ、汁を滴らせながら口の中へ運ばれる。さくさくした大根の歯ざわりとややミルクっぽい味の油揚げの油にまみれた味噌汁が滲み出てくる。大根の甘さと、そこに加わる味噌の塩気。

（海鮮おせち）磯の香りを封じ込めた珠玉の品々が新年の始まりを鮮やかに彩る

懐石料理は、本膳料理を簡素に表したものといわれている。しかし、現在の懐石料理は、上品なもの、贅を尽くしたものであれば、懐石料理と名づけて出す料亭も多くなってきた。

ふつふつと煮えきるきりたんぽの鍋を前にして乾杯する

懐かしく、落ち着く、日本人好みの味わい