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両足は地面を蹴って、肩をいからせて、大股で歩いていく。感情が燃え立っているその姿を、私には、どうしても美しいという言葉でしか表現できなかった。 小さな青い炎のような信子ちゃんが、校門を出て見えなくなった。 ふと視線を上げると、街の清潔な白が、いつもより鮮やかだった。 信子ちゃんが、この街全体を染め上げているみたいだった。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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怒りによる体の反応、リアクション
感情のこもった歩き方
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前後の文章を含んだ引用
......、信子ちゃんは馬堀さんも置いて、帰りのホームルームが終わるとすぐに教室を出て行った。 私は廊下の窓から、昇降口から校門へと向かう信子ちゃんの後ろ姿を見ていた。 両足は地面を蹴って、肩をいからせて、大股で歩いていく。感情が燃え立っているその姿を、私には、どうしても美しいという言葉でしか表現できなかった。 小さな青い炎のような信子ちゃんが、校門を出て見えなくなった。 ふと視線を上げると、街の清潔な白が、いつもより鮮やかだった。 信子ちゃんが、この街全体を染め上げているみたいだった。 十二月も半ばになり、冬休みが近づいていた。 私は保健委員の当番で、若葉ちゃんと保健室にいた。 保健委員は当番制度があり、昼休みに会議などで保健室をあける先生の......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
視線(しせん)
大股(おおまた)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
視線・・・目と、目が見ようとしているモノとを結ぶ線。目が見ている方向。見つめている方向。
大股・・・1.前後や左右に開いた股の開きが大きいこと。股の開きが大きくて、歩幅が広いこと。 ⇔ 小股(こまた)。
2.相撲のきまり手のひとつ。出し投げを打ったあと、相手が外側の足を出したとき、その足を内股から掬(すく)うように抱えて仰向けに倒す技。
2.相撲のきまり手のひとつ。出し投げを打ったあと、相手が外側の足を出したとき、その足を内股から掬(すく)うように抱えて仰向けに倒す技。
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陽射しを楽しむかのようにあごを少し上に向け空を仰ぐような歩き方
黒井 千次 / 群棲 amazon
駆け出すことを懸命に堪えているといった切迫した歩み
黒井 千次 / 群棲 amazon
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まるで廊下で四股を踏まれるような騒々しい足音
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小林多喜二 / 蟹工船
何だかザラザラした気持ちで、何もかも投げ出したくなってきた。
林芙美子 / 新版 放浪記
口調に、怒りの色を感じ取った。
金沢 優「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」に収録 amazon
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