やんまが一疋 止まって、羽を山形に垂れて動かずにいる。
森鴎外 / 阿部一族 ページ位置:20% 作品を確認(青空文庫)
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トンボ
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前後の文章を含んだ引用
......鈴をつけた吊荵 が吊ってある。その風鈴が折り折り思い出したようにかすかに鳴る。その下には丈 の高い石の頂 を掘りくぼめた手水鉢 がある。その上に伏せてある捲物 の柄杓 に、やんまが一疋 止まって、羽を山形に垂れて動かずにいる。 一時 立つ。二時 立つ。もう午 を過ぎた。食事の支度は女中に言いつけてあるが、姑 が食べると言われるか、どうだかわからぬと思って、よめは聞きに行こうと思いながらためら......
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トンボの表現・描写・類語(秋のカテゴリ)の一覧 ランダム5
漆のような真黒な羽のひらひらする、繊(ほそ)く青い、たしか河原蜻蛉(かわらとんぼ)とも言った
泉 鏡花 / 縷紅新草 amazon
やんまが一疋 止まって、羽を山形に垂れて動かずにいる。
森鴎外 / 阿部一族
杉林の前には、数知れぬ蜻蛉の群が流れていた。たんぽぽの綿毛が飛んでいるようだった。
川端 康成 / 雪国 amazon
赤蜻蛉の羽がまるで銀の雨の降るように見えたんです。
泉 鏡花 / 縷紅新草 amazon
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「秋」カテゴリからランダム5
漆のような真黒な羽のひらひらする、繊(ほそ)く青い、たしか河原蜻蛉(かわらとんぼ)とも言った
泉 鏡花 / 縷紅新草 amazon
丸坊主に枯れたようになっている
宮本百合子 / 伸子
落莫とした秋
林芙美子 / 新版 放浪記
絹を張ったような秋空が拡がっていた。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
「昆虫・虫」カテゴリからランダム5
蟻塚 が 道傍 にうず高くつもり、蟻が吹き出すように 溢れていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
弓弦のように引きしぼった大きな(蝶の)羽
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
環虫類も何だか虫の中では醜 い衰亡者 のように思える
岡本かの子 / 渾沌未分
海老のような背をした、きたない蟋蟀(こおろぎ)
志賀 直哉 / 児を盗む話 (1948年) amazon
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