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東京の風景は、なんだか乱杭歯の口を思わせる、見たことのないものに変貌していた。  例の、疎開政策のせいなのだろう、家があったはずの場所が、ぶっきらぼうな更地になっているのだった。中には空襲で壊された家もあったかもしれないが、多くは空襲対策で倒壊させられたものだった。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 ページ位置:78% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......ものでも、腹にたまるものでもなかった。 東京に出ることは、葉書で奥様にお知らせしてあったから、その後、省線と私鉄を乗り継いで平井家に向かったのだが、車窓から見る東京の風景は、なんだか乱杭歯の口を思わせる、見たことのないものに変貌していた。 例の、疎開政策のせいなのだろう、家があったはずの場所が、ぶっきらぼうな更地になっているのだった。中には空襲で壊された家もあったかもしれないが、多くは空襲対策で倒壊させられたものだった。やられていないうちに壊さなくたっていいじゃないかと、そんな気がしないでもなかった。 新宿を出て、畑や防風林のある郊外の風景が見えてくると、ようやく落ち着いて深呼......
単語の意味
乱杭歯(らんぐいば)
風景(ふうけい)
変貌(へんぼう)
乱杭歯・・・不ぞろいに打ち込んだ杭(くい)のように、ひどく歯並びの悪い歯。歯が横に並ばず、重なって生えている状態。
風景・・・自然の景色。目の前に広がる眺め。その場の情景。
変貌・・・貌(かたち)が変わること。姿を変えること。見た目の様子などがすっかり変わること。変容(へんよう)。「貌」は、訓読みで「かお」「かたち」と読める。
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