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朝の畳のひっそりした感触などが、異様に鮮かな重みをもって伸子の心に写った。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
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朝
畳(たたみ)
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前後の文章を含んだ引用
......いるもう一つの床や硝子から見える狭い庭、竹垣などを眺めていた。隣りの細君がその言葉だけはっきり、 「またこの頃じゃ小紋流行ですね」 としゃべっている、高い粗野な声、朝の畳のひっそりした感触などが、異様に鮮かな重みをもって伸子の心に写った。すべて見馴れているものだ。すべてを最後に見るという気がした。この畳の上で朝目を覚した時「ああまだここにいるのか」と云い難い苦悩を感じたのは幾度であったろう。生活......
単語の意味
異様(いよう)
異様・・・様子が普通とは変わっているさま。他とあまりに違っていて、変に思われるさま。
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畳の目も、傷んだところは藺草(いぐさ)が切腹して、なかから、キビガラの芯みたいなのがはみ出していた。
向田 邦子 / 耳「思い出トランプ (新潮文庫)」に収録 amazon
黄いろい畳
林芙美子 / 新版 放浪記
洗い流したように古びた畳の色
林 芙美子 / 魚の序文「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
畳の上では何か焼いた跡らしく、点々と畳が焦げていて
林芙美子 / 新版 放浪記
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空は黄色く濁 って、気圧は昨夜よりまだ重かった。
岡本かの子 / 渾沌未分
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庭木や花が青い空気の中でさわさわ揺れて、パノラマのように平たい色彩で広がって見える
よしもと ばなな / ムーンライト・シャドウ amazon
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