歩くのじゃなしに、揃 えた趾 で跳ねながら、四五匹の雀が餌を啄 いていた。
梶井基次郎 / 雪後 ページ位置:12% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
雀(すずめ)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......いたが、 「雀よ。パンの屑を屋根へ蒔いといたんですの」 その音がし始めると、信子は仕事の手を止めて二階へ上り、抜き足差し足で明り障子へ嵌 めた硝子 に近づいて行った。歩くのじゃなしに、揃 えた趾 で跳ねながら、四五匹の雀が餌を啄 いていた。こちらが動きもしないのに、チラと信子に気づいたのか、ビュビュと飛んでしまった。――信子はそんな話をした。 「もう大慌 てで逃げるんですもの。しとの顔も見ないで……」......
単語の意味
雀(すずめ)
雀・・・ハタオリドリ科の小鳥。人里近くに住み、ハトと同じくらいよく見られる鳥。背中は茶色に黒い班点があって、腹は白い。稲などの穀物を荒らす一方で、害虫もよく食べる。竹と対になり縁起の良いものとされ、画題や家紋となる。
ここに意味を表示
雀(すずめ)の表現・描写・類語(鳥類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
歩くのじゃなしに、揃 えた趾 で跳ねながら、四五匹の雀が餌を啄 いていた。
梶井基次郎 / 雪後
このカテゴリを全部見る
「鳥類」カテゴリからランダム5
小刻みにふるえつづけている小鳥のあえかな命の重さ
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
烏 の群れが 嗄れた声をあげて舞っています。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
小鳥は、昨夜の嵐で布の裂けた帆桁に黒点のように羽をおろしました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
鳥類 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ