(真っ暗で恐い)冗談抜きで恐いのだ。丸裸にされたような気がする。嫌な気分だ。暗い暗黒は暴力の粒子を僕のまわりに漂わせている。そして僕はそれがうみへびのように音もなくするすると近寄ってくるのを見ることさえできないのだ。救いようのない無力感が僕を支配している。体中の毛穴という毛穴が直に暗闇に曝されているような気がする。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
暗い・闇
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
暗黒・闇黒(あんこく)
暗闇(くらやみ)
暗黒・闇黒・・・1.暗いこと。暗闇であること。光が一切になく真っ暗な状態。
2.1が転じて、希望が持てない状態。世の中の秩序が乱れたり人命が軽視されたりすること。また、文明が遅れていること。「暗黒街」
2.1が転じて、希望が持てない状態。世の中の秩序が乱れたり人命が軽視されたりすること。また、文明が遅れていること。「暗黒街」
ここに意味を表示
暗い・闇の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
油煙を塗った銀箔のように、べっとりと暗さがまといつく
安部 公房 / 第四間氷期 amazon
)暗黒の水のような暗闇がぼくをすっぽり包んで逃さない。どこまでもどこまでもその暗闇は続いている。地球の芯まで。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
コオルタールのような闇の中
林 芙美子 / 茶色の目「林芙美子全集〈第15巻〉茶色の目 (1952年)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「光と影」カテゴリからランダム5
宮本百合子 / 伸子
カーテンの隙間から薄い夜の光が差し込むいつもの部屋
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
光と影 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ