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(新幹線がすれ違う)その時、自分たちの座っている場所とは反対側の窓に、すれ違う新幹線が見えた。一瞬のことではあるが、激しい音を立てて、後方へと走り抜けて行く。穏やかに疾駆することは許さないぞ、刺激があってこその人生だ、とお互いを揺らし合うかのようだった。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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電車・汽車
よける・かわす・すり抜ける
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前後の文章を含んだ引用
......。おまえの前に現れて、びっくりさせてやるよ」「そんな脅しはやめてほしい」七尾は顔をしかめる。「幽霊とか死後の世界とかは苦手なんだ」「幽霊より怖いぞ、俺たちは」 その時、自分たちの座っている場所とは反対側の窓に、すれ違う新幹線が見えた。一瞬のことではあるが、激しい音を立てて、後方へと走り抜けて行く。穏やかに疾駆することは許さないぞ、刺激があってこその人生だ、とお互いを揺らし合うかのようだった。「あ、あれがマードックかい?」と呟いたのに深い意図はなかった。戦略と呼べるものではなかったし、ましてや勝算もなかった。ただ、先ほど、檸檬が口にした、マードックな......
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電車・汽車の表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
電車を朝定期を出して改札を抜け、夜、もとの駅に戻ってくるための安定した箱だと思っている。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
煙突 の上に丸いオーヴン でも乗せたような 熱海 行きの 軌道 機関車(オーヴン → かまどのこと)
志賀 直哉 / 真鶴「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
(ホームに)電車が滑り込んでくる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
のろい閑散な夜汽車に乗って退屈している
林芙美子 / 新版 放浪記
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よける・かわす・すり抜けるの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ブティックから歩道にあふれたワゴンやハンガーを避けようとして、二人の歩くリズムは時々乱れた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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「乗り物」カテゴリからランダム5
神戸の海の、そのちょうど水平線のあたりに、一隻 の船が停まっていた。赤と黄色の 灯 は、 空漠 たる闇の中でひどくひそやかに静止していた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
急流の川がその上に筏を長々と浮べさせて押し合いながら荒々しい海の方へひしめき合って流れてゆく
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
車が速度を緩める。合流してくる別の車を割り込ませてあげている。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
手応えのない会議は、まるで砂漠を彷徨っているようなあてどない感覚を佃に運んできた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
(天窓からまっすぐ差し込む強い光の柱に入って、)彼女の体は今にも分解して消え失せてしまいそう
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
信徒たちはこの入江に石のように放りこまれる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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