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(一人暮らしの部屋を出ると決心)朝陽が昇りカーテンの隙間から部屋に向かって一筋の光が射したとき、私は自分が洞窟の突き当たりにある、ぬれた手触りのコンクリートの壁にタッチし、あとは来た道を戻るしかないことに気がついた。来た道を戻る、全力で戻ろうと決心した。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:84% 作品を確認(amazon)
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決心・決断・覚悟する
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前後の文章を含んだ引用
......寄せて待つ。今日私がしたことは、夕方ごろに起きて一度も外に出ず、何もしていないのに疲れている身体を動かせなくなって真夜中に布団に入り、眠くなるのを待っただけ。 朝陽が昇りカーテンの隙間から部屋に向かって一筋の光が射したとき、私は自分が洞窟の突き当たりにある、ぬれた手触りのコンクリートの壁にタッチし、あとは来た道を戻るしかないことに気がついた。来た道を戻る、全力で戻ろうと決心した。 音を上げてからも同じ夜は何度もやってきたけれど、あのとき決心したからこそ、私はあの部屋を抜け出すことができたし、絃にも出会うことができたのだ。 一人暮らしのこ......
単語の意味
手触り(てざわり)
手触り・・・1.手で触ったときの感じ。手に受ける感触。
2.物から直接受ける感じ。印象。
2.物から直接受ける感じ。印象。
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決心・決断・覚悟するの表現・描写・類語(判断のカテゴリ)の一覧 ランダム5
岡本かの子 / 母子叙情
もうその苦しさだけにも堪え切れなくなって、「こんなに苦しむくらいならいっそのこと言ってしまおう」と最後の決心をする
梶井基次郎 / のんきな患者
部屋を出て行こうと決心した夜もありました。あのとき確かに私のなかで何かが動き、かちっと音がしてレールの進路が変更されるはずでした。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
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