ステイは絶え間なく、風の具合で、高くなったり、遠くなったり鳴っていた。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:29% 作品を確認(青空文庫)
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蒸気機関
風の中の音
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前後の文章を含んだ引用
......で横倒しにされた。が、つかんだ! ――ロープはギリギリとしまると、水のしたたりをしぼり落して、一直線に張った。こっちで見ていた漁夫達は、思わず肩から力を抜いた。 ステイは絶え間なく、風の具合で、高くなったり、遠くなったり鳴っていた。夕方になるまでに二艘を残して、それでも全部帰ってくることが出来た。どの漁夫も本船のデッキを踏むと、それっきり気を失いかけた。一艘は水船になってしまったために、錨 ......
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一種生臭 いような暖かい蒸気
有島武郎 / 或る女
蒸気をシュッシュッと吐いて
林芙美子 / 新版 放浪記
ポポン、ポポンとポンポン蒸気の安らかな響き
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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音が近づいてくるにつれタイヤと路面の摩擦音がどんどん小さくなり、減速しているのがわかり
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
ワイパーをぺしゃこ、ぺしゃこ、ぺしゃこ、ぺしゃこと動かして
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