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兄の事や沙金 の事を、一度に石火 のごとく、思い浮かべた。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:69% 作品を確認(青空文庫)
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フラッシュバック・走馬灯のように蘇る記憶
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前後の文章を含んだ引用
......原の向こうから、あるいは築土 のこわれをぬけて、続々として、つどって来る。―― 次郎は、絶望の目をあげて、天上の小さな月を一瞥 しながら、太刀を両手にかまえたまま、兄の事や沙金 の事を、一度に石火 のごとく、思い浮かべた。兄を殺そうとした自分が、かえって犬に食われて死ぬ。これより至極 な天罰はない。――そう思うと、彼の目には、おのずから涙が浮かんだ。が、犬はその間も、用捨はしない。......
単語の意味
石火(せっか)
石火・・・1.火打ち石を打って出す火花。
2.1が転じて、極めて短い時間や素早い動作のたとえ。「電光石火」
2.1が転じて、極めて短い時間や素早い動作のたとえ。「電光石火」
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浅はかな私ら人間は猿 と同様に物忘れする。四年五年という歳月は君の記憶を私の心からきれいにぬぐい取ってしまおうとしていたのだ。君はだんだん私の意識の閾 を踏み越えて、潜在意識の奥底に隠れてしまおうとしていたのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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