散る古葉が、萌黄っぽい緑に悉(ことごと)くふり落され、なにか羽の抜け変った大きな鳥のようにうっそうと若やいだその樫の老樹
野上 弥生子 / 哀しき少年「野上弥生子短篇集 (岩波文庫)」に収録 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
樹木・木々
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
鬱蒼・鬱葱(うっそう)
萌黄・萌葱・萌木(もえぎ)
老樹(ろうじゅ)
鬱蒼・鬱葱・・・草木が薄暗くなるほどたくさん茂っているさま。
萌黄・萌葱・萌木・・・芽吹いたばかりの草木、春に萌え出る草の芽の色。やや黄色みがかった緑色。
老樹・・・年老いた立ち木。老木(ろうぼく)。
ここに意味を表示
樹木・木々の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(まっすぐ垂直に伸びた)木々の先には、ただ空だけがある
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
岬の村から見る一本松は盆栽の木のように小さく見えた
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
雪の大地に雄々しく屹立している木
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
このカテゴリを全部見る
「植物」カテゴリからランダム5
地平線のあたりに、木立の群れが不規則な間隔を置いて紫色に近い影を落とす
堀 辰雄 / 菜穂子―他五編 amazon
北の国ではどの樹も、細く薄くはかない葉を、抗議のように空へ向けて差しのべる
中島 みゆき / 泣かないで・女歌(おんなうた) amazon
(百日紅)私の知るかぎりの百日紅はみな暑くるしい、ときには 獰猛 な感じすら受ける花であるのに、「伽羅」に植わっていたそれだけは、なぜか別物のように上品で、 静謐 な感じがした。つややかな幹も、葉も、薄くれないの花も。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
植物 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ