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(二匹の子犬の)ヒクヒクと動く鼻の先だけが何か小さい二つの生物のように見えた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:25% 作品を確認(amazon)
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嗅ぐ・におってみる
鼻の動き・色
犬
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前後の文章を含んだ引用
......りの婆さんが、「よう、嗅ぎつけおる」こんな事をいいながら前の縁へ来て腰を下ろした。飯時にいつでも来る近所の小犬が二疋、濡縁の先に黒い鼻の先だけを見せていた。そのヒクヒクと動く鼻の先だけが何か小さい二つの生物のように見えた。「金ン比羅さんへ行くには連絡の方がいいのかしら?」「へえ、今日らは大方御本山さんへ参られる者が仰山出やんしょうでの、商船会社の船はこんでいけやすまい」「二時です......
単語の意味
鼻の先(はなのさき)
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嗅ぐ・におってみるの表現・描写・類語(におい・香りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
その果実を鼻に持っていっては嗅 いでみた。それの産地だというカリフォルニヤが想像に上って来る。漢文で習った「売柑者之言」の中に書いてあった「鼻を撲 つ」という言葉が断 れぎれに浮かんで来る。
梶井基次郎 / 檸檬
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鼻の動き・色の表現・描写・類語(鼻のカテゴリ)の一覧 ランダム5
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犬の表現・描写・類語(地上の動物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
まるで狼のような犬だ。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
首輪を付けてやる。野良犬は大人しかった。嫌がる素振りも見せず、衣装で着飾る女優のように、慣れた顔で座っていた。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
喉に首輪の喰い込んだ犬
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
素敵だなあ、あれは。まるで鹿みたいな感じだなあ
谷崎潤一郎 / 蓼喰う虫 amazon
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「鼻」カテゴリからランダム5
片方の鼻の穴から、つららのように洟(はな)が長く垂れ下り、それが垂れ落ちるかと思うと、するりと吸い込まれ、次に片方の鼻の穴から長く垂れ下る。縄釣瓶(なわつるべ)のように上ったり下ったり、交互にそれを繰返している。
井伏 鱒二 / 珍品堂主人 amazon
小徳利のように下ぶくれの鼻
牧野 信一 / 鬼涙村 amazon
鼻は依然として、五六寸の長さをぶらりと唇の上にぶら下げている
芥川龍之介 / 鼻
「におい・香り」カテゴリからランダム5
匂いが細かな霧のように辺りを漂っている
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
「呼吸」カテゴリからランダム5
生あくびが泡みたいに胃の奥から上がってくる
大庭 みな子 / 三匹の蟹 amazon
両手を首筋に当てて大きなあくびをした。
阿刀田 高 / 透明魚「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
彼女はその深い緑の風景を呼吸しているようだった。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
「地上の動物」カテゴリからランダム5
(真っ黒な老犬)庭の小さな陽だまりでうずくまっていると、色あせた古い絨毯のようだ。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
猫が、宇宙を呪うような陰気な唸り声で鳴く
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
目の見えぬくせに地面を 這いずりまわるあの愚かな動物
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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