TOP > 人物表現 > 服装・身なり > 服装の印象・評価(和服、洋服問わず)
とにかく目立たないこと優先で選んだようなくすんだ色の重い綿素材の長袖や半袖を何枚も着ている。同素材の重ね着という非効率的なコーディネートでは、重くて肩も凝るだろう。母がウールやダウン素材の服を買い与えても全然着ようとしない祖父には、空気の層で保温する科学的思考が欠如している。
羽田 圭介 / スクラップ・アンド・ビルド ページ位置:5% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
服装の印象・評価(和服、洋服問わず)
老人
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......日はアルバイトだったけど、今日は家で勉強する日」「ああそうね」 言いながら、祖父は腰をさすっていた右手を左肩にやり自分で揉みほぐす。「肩の凝りもひどくてねえ」 とにかく目立たないこと優先で選んだようなくすんだ色の重い綿素材の長袖や半袖を何枚も着ている。同素材の重ね着という非効率的なコーディネートでは、重くて肩も凝るだろう。母がウールやダウン素材の服を買い与えても全然着ようとしない祖父には、空気の層で保温する科学的思考が欠如している。元からそうだったのか、そうなってしまったのか、ここ三年ほどしか一緒に暮らしていない健斗にはわからない。ましてやまともに会話するようになったのは、激務だったカーデ......
単語の意味
凝る(こる・こごる)
凝る・・・1。ある物事に度を越して心がとらわれる。熱中して打ち込む。ふける。(こる)
2.体が部分的に血行不良になり、筋肉が張った感じになる。(こる)「肩がこる」
3.細かいところまでいろいろと工夫する。趣向を凝らす。(こる)
4.一箇所に集まって、固まる。(こる・こごる)
5.液状のものが冷えて、ゼリーのように固まる。(こごる)
2.体が部分的に血行不良になり、筋肉が張った感じになる。(こる)「肩がこる」
3.細かいところまでいろいろと工夫する。趣向を凝らす。(こる)
4.一箇所に集まって、固まる。(こる・こごる)
5.液状のものが冷えて、ゼリーのように固まる。(こごる)
ここに意味を表示
服装の印象・評価(和服、洋服問わず)の表現・描写・類語(服装・身なりのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(オフィスでの着こなし)茶色のニットタイ。シャツの袖は肘のところまでまくり上げられている。ズボンはクリーム色のチノパンツ、靴は茶色の柔らかい革のローファー、靴下はなし。カジュアルで自由なライフスタイルを示唆している。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
このカテゴリを全部見る
老人の表現・描写・類語(中年・老人のカテゴリ)の一覧 ランダム5
煤けて背骨のない藁人形のようなお婆さん
林芙美子 / 新版 放浪記
腰のまがるような、老いの身
芥川龍之介 / 偸盗
このカテゴリを全部見る
「服装・身なり」カテゴリからランダム5
女達は、はすっぱなようすで煙草を吸い、露出度の高い、いかにも安物といった感じの服を身に着けている。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
繊細な鎖のゴールドのアンクレット
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
褌(ふんどし)ひとつの二人の姿は、老いさらばえた二匹の鬼が酒盛りをしているようにみえた。
田宮 虎彦 / 足摺岬 amazon
「中年・老人」カテゴリからランダム5
こだわりのない二人のお婆さんを見ていると、こんなところにもこんな世界があるのかと、淋しくなった。
林芙美子 / 新版 放浪記
年をとって、若い渋味のない声
林芙美子 / 新版 放浪記
糸巻きの糸がだんだん減って行くように、生命の糸を繰り出し、今その終りに近づく
壷井 栄 / 大根の葉 (1960年) amazon
同じカテゴリの表現一覧
服装・身なり の表現の一覧
中年・老人 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ